Mリーガー佐々木寿人が強くなった麻雀分岐点。「勝負は何かに気づくこと。あの時期、こうやれば勝てることを見つけた」 (2ページ目)
---- そこから麻雀の道にどっぷり浸かっていくのですか?
「麻雀荘でアルバイトはしていましたけど、大学を辞めるまではそれほどでもなかったですよ。でも、大学を辞めたら、ほかにやることもないから麻雀に精を出すようになって。それで麻雀の腕を買われて22歳、今から23年前に東京に来ました」
---- 誘われるくらい、当時から強かったということなんですね。
「それなりに麻雀は強かったのかもしれませんね」
---- どうすれば、それほど麻雀が強くなれるんでしょう?
「大学を辞めてからは、麻雀しかやることがなくなっちゃったので、意識や向き合い方を変えた。それが大きかったでしょうね」
---- 具体的に何を変えたのですか。
「遊びでやっていた頃は、勝負に負けたら熱くなっていました。でも、それは勝負事には非常にマイナスなので、そこを直しました」
---- 麻雀の競技プロになった経緯を教えてください。
「前原さん(雄大/元KONAMI麻雀格闘倶楽部/日本プロ麻雀連盟)から『前原塾に一度来てみないか』と誘われて、一回行ったんですね。それもひとつのキッカケではあるんですけど、競技プロになったからと言っても給料をもらえるわけではないから、ずっと『競技プロになります』とは言えなくて。28歳くらいまで決断できなかったんですよね」
---- 決断した理由は?
「27歳くらいの頃に鳳凰位決定戦(※日本プロ麻雀連盟が主催するリーグ・鳳凰戦の最高位を決める年に一度のタイトル戦)を見に行ったんです。『こういう世界もあるんだな』と競技麻雀の空気感を知ったのも大きかったですね」
---- 2006年に日本プロ麻雀連盟に22期生として入会しました。競技プロになって何か変化はあったのでしょうか?
「当然、意識を変えなければいけなかったですね。見られる勝負であることを意識しましたし、それまで以上にしっかり勝って、結果を残すことにこだわりました」
---- 競技プロになったことで、ルールに適応するために打ち方なども変えたのですか?
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