どうすれば役満は上がれるのですか? 最強雀士・佐々木寿人「悪い手ほど役は高くなることが多い」
佐々木寿人インタビュー(後編)
国内5団体に所属する競技プロ雀士が所属団体の垣根を越えて、1チーム4人の計8チームで団体戦を繰り広げるMリーグ。今年10月に開幕する2022−2023シーズンで5年目を迎える。
過去4シーズンの優勝チームは、初年度が赤坂ドリブンズで、2年目はU-NEXT Pirates、3年目はEX風林火山。そして昨シーズンはKADOKAWAサクラナイツが初優勝で涙にくれた。
昨シーズン、優勝を決めるファイナルステージに初年度以来の進出を果たしたものの、KONAMI麻雀格闘倶楽部はまたも栄冠に手が届かなかった。来シーズンも同じ布陣で臨むことが発表になったが、チームを牽引するエース・佐々木寿人選手(日本プロ麻雀連盟)にMリーグ初優勝への思いなどを聞いた。
>>佐々木寿人(前編)はこちら>>「勝負は何かに気づくこと。こうやれば勝てることを見つけた」
※ ※ ※ ※ ※
Mリーグで絶大な人気を誇る佐々木寿人この記事に関連する写真を見る---- 昨季のMリーグで大きな話題になったひとつが、滝沢和典選手(日本プロ麻雀連盟)が優勝を置き土産にしてEX風林火山を退団し、KONAMI麻雀格闘倶楽部に加入して"タキヒサ"が結成されたことでした。あらためて佐々木選手と滝沢選手の関係を教えてください。
「最初の出会いは、僕が22歳で、彼が19歳の時。共通の友人を交えてセットで麻雀をしたんですね。牌を扱う手つきはしっかりしていて、『かわいらしい外見をしているのに、なんで麻雀やっているんだろう?』というイメージで見ていました。
彼は20歳くらいで競技プロになったんですけど、それで前原塾(インタビュー前編参照)に行ったら滝沢君がいて。その後、僕がプロ入りした時にライバル関係で扱われたのが"タキヒサ"の始まりでした」
---- ふだんから交流はあったのですか?
「ありましたよ。一緒に稽古をすることもあったし、リーグ戦で当たることもあったし。放送対局で対戦することが多かったのもあって、タキヒサが視聴者のみなさんに広まったのかなと思います」
1 / 5