どうすれば役満は上がれるのですか? 最強雀士・佐々木寿人「悪い手ほど役は高くなることが多い」 (2ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 古くからの盟友がMリーグで同じチームになったことで、気持ちの変化はありましたか?

「やっぱり変わりましたよね。麻雀の力を認めているので、滝沢君が入ることでチーム力がアップするのは間違いないと思っていました」

---- 前原塾の前原雄大さんの代わりが滝沢選手というのが、Mリーグファンにとっては佐々木選手を中心したストーリーになっていて、単に麻雀を見るだけではなく、副産物的な楽しさになっているのかなと思います。

「そういうのもあるでしょうね。滝沢君はかなりの決意をもってウチに来たと思うので、活躍はしてくれるだろうという思いでした。ただ、シーズンを通して僕がまったくダメでした。いい選手がいても、僕のように調子が悪い選手がいると、チームに迷惑をかけちゃいますね」

---- レギュラーシーズンの成績で、2020−2021シーズンは個人トップでMVPだった佐々木選手が2021−2022シーズンは32選手中20位。2018年は総合3位、2019年は総合10位ですから、これほど苦戦したのには驚きでした。

「本当に苦しいシーズンでしたね。期待されていた分、申し訳なかったなと思います。思うように勝てなくて、気持ちが空回りしたり、ミスしたりしましたね」

---- 村上淳選手(赤坂ドリブンズ/最高位戦日本プロ麻雀協会)は、個人総合で2019年度は2位、2020年度は8位でしたが、それが昨季は30位。佐々木選手に限らず、各団体を代表する強いプロ雀士が結果を残せないこともある。それがMリーグという舞台の難しさなんでしょうね。

「そうですね。半荘1回なので何もできないまま終わっちゃうこともありますから。でも、レギュラーシーズン全体で見たら、半荘を20回とか25回とか打っているわけなので、やっぱり個人ポイントをプラスに持ち込まないといけなかったなと思いました」

---- 気持ちと試合展開で噛み合わない時は、どういう心境で打っていたんですか?

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