2021.11.13

市來玲奈アナが小学生で文集に書いた
「五輪でメダルを獲りたい」。
当時すごく憧れた女子選手がいた

  • 佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

スポーツ・情報番組『Going!Sports&News』に出演中の日本テレビ・市來玲奈アナスポーツ・情報番組『Going!Sports&News』に出演中の日本テレビ・市來玲奈アナ この記事に関連する写真を見る 日本テレビのスポーツ・情報番組『Going!Sports&News』に、10月から担当となった市來玲奈アナウンサー。人気アイドルグループ・乃木坂46の元メンバーでもあり、学生時代には競技ダンスで世界大会出場も果たすなど、ダンスの道で数々の実績も残している。そんなアスリートとしての経験を持つ市來アナに、印象深い2021年のスポーツ名場面について話してもらいながら、競技ダンサー時代のエピソードやスポーツニュースを発信する上での心構えを聞いた。

──今年はさまざまなスポーツシーンがありましたが、市來さんの心に残った名場面を教えてください。

 今年は名場面がたくさんあったので、選ぶのは心苦しかったのですが、特に感動したのは東京五輪・柔道の阿部一二三(男子66キロ級)&詩選手(女子52キロ級)、そして女子レスリングの川井梨紗子(57キロ級)&友香子選手(62キロ級)の兄妹・姉妹での金メダルです。彼らを見ていて、家族、人の絆のあたたかさを感じました。と言うのも人は、強がりながらも、ひとりじゃ生きていけない部分が必ずあって。誰かに助けてもらったり、逆に支えたりして前に進んでいると思うんです。それを阿部兄妹・川井姉妹の活躍を通じて感じ、「あ、スポーツってこんなに素敵なものなんだ」と改めて思いましたね。

 またレスリングで言うと、同じく金メダルを獲得した乙黒拓斗選手(男子フリースタイル65キロ級)もすごく応援しながら見ていたんです。実は乙黒選手とは、新型コロナウイルスの流行以前に、私が担当している『行列のできる相談所』の収録後にお会いしたことがありまして。番組の観覧に、お兄さんの圭祐選手と一緒に来てくれていたことがあったんですよ。

──兄弟でゲストとしてではなく、観覧ですか?

 そうなんです。その時、弟の拓斗選手が乃木坂46のファンだということを聞きまして。番組収録後にあいさつさせてもらったんです。その時に写真を一緒に撮りながら、「僕、東京五輪目指して頑張ります」と話していたのですが、その言葉を実現されただけでなく、金メダルまで獲得してしまうという。だから決勝戦はテレビに釘づけになっていましたね。心のなかでは「乙黒く〜ん!」って叫びながら応援していました(笑)。今では一緒に撮ってもらった写真は私の宝物で、すごくパワーをもらっています。いつかまた会う機会があれば、直接「おめでとうございます」と伝えたいですね。

──『行列のできる相談所』には、東京五輪後に多くのメダリストがゲスト出演されていましたね。

 はい。そのなかでも、新種目の女子スケートボードの四十住さくら選手は印象的でした。もちろん19歳という若さで、そしてあの大舞台での金メダル獲得というのはすごいことなのですが、番組内での"ある言葉"に衝撃を受けまして。ある時、家族から「何かほしいものない?」と聞かれたらしいんですけど、四十住選手は「私はスケートボードができていれば他に何もいらない」と答えたんです。私だったら「あれもほしい、これもほしい」と言ってしまうと思うんですけど(笑)、それをあの若さで言いきってしまう。それほど彼女にとってスケートボードは大切な存在で、競技への愛にあふれている。その純粋でまっすぐな気持ちは、とても美しいなと感じるほどでした。

 それと、銀メダルを獲得した女子バスケットボールの馬瓜エブリン選手と、柔道男子100キロ級で金メダルを獲得したウルフ・アロン選手もゲストで来てくれたのですが、ふたりとも私と同世代なので、共演した際には感慨深いものがありました。お話を聞くと、東京五輪には1995年度に生まれた選手がたくさん出場していたみたいで。私は1996年1月で早生まれなんですけど、同世代が、しかも五輪で活躍しているというだけでパワーをもらえました。

──95年世代は他にも競泳の大橋悠依選手や、陸上の桐生祥秀選手など多数いて、もう黄金世代と言えますね。

 確かに! そうなると、私が言うのもアレですが、3年後のパリ五輪は95年世代の活躍に注目ですね。それに同世代のグループラインがあるみたいなので、アスリートではないんですけど、いつかそこに入るのが私の夢になりました。ただ、なぜかウルフ・アロン選手は呼ばれていないらしくて。番組内で「僕、そこのグループラインに入ってないんですけど」って突っ込んでいましたね(笑)。