元横綱・朝青龍の甥、豊昇龍。「一番のプレッシャーは叔父さんのツイッター」 (4ページ目)

  • 武田葉月●取材・構成 text by Takeda Hazuki

 本場所中は、日々いろんなプレッシャーがありますけど、僕の場合、叔父さんのツイッターが一番のプレッシャーかもしれません(笑)。

「負けたら、また怒られそう~」と、対戦相手よりも、叔父さんの反応を考えてしまうくらい(苦笑)。ただ、すごく怒られると、次の日は意外に勝てたりするんです。いつも気にかけてくれるのは、本当にありがたいことですね。

 1999年、僕がモンゴル・ウランバートルで生まれるちょっと前の1月、叔父さんは大相撲に入門しているんです。

 入門から4年、2003年春場所(3月場所)、22歳の時に横綱に昇進していますから、僕が物心ついた頃には、叔父さんはすでに"横綱"でした。

 僕の父は、男4人、女1人兄妹の長男です(朝青龍は四男)。叔父さんがモンゴルに帰省した時は、一緒にお祖父ちゃんの家で過ごしたり、草原のほうまでドライブしたり......。

 確か2004年の夏に、叔父さんがモンゴルで結婚披露宴をした時にも、会場の草原まで行ったことを覚えています。数え切れないほどのテーブルに並べられた、たくさんのご馳走。有名な歌手が歌を歌ったりして、そこにはとても華やかな世界が広がっていました。あとで聞いたところによると、1000人以上は集まったみたいですね。

(つづく)

豊昇龍智勝(ほうしょうりゅう・ともかつ)
本名:スガラグチャー・ビャンバスレン。1999年5月22日生まれ。モンゴル出身。立浪部屋所属。抜群の身体能力と多彩な技で相撲ファンの期待を集める。第68代横綱・朝青龍は叔父にあたる。好きな食べ物は肉。2021年秋場所(9月場所)の番付は東前頭筆頭。

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