照ノ富士の「綱取り」は? 錣山親方が名古屋場所の見どころを徹底解説 (3ページ目)
今後が楽しみな若手力士のひとり、豊昇龍 彼がここまで成長してきたのは、所属する立浪部屋の環境も大きいと思います。なにしろ、兄弟子の明生が今場所新三役(小結)に昇進し、豊昇龍も「オレだって!」と闘志を燃やしているはず。さらに、十両には天空海(十両2枚目)という大型力士がいて、稽古相手にも恵まれていますからね。
長らく低迷していた逸ノ城も、幕内上位(前頭2枚目)に復帰。久しぶりに力強い相撲を見せています。特に立ち合いの踏み込みがすばらしいです。
身長192cm、体重200kgの巨漢。2014年、スピード出世で幕内に上がってきた頃は「モンスター」と称される破壊力で、すぐにでも三役から大関へと昇進するのではないかと思われていました。そして、遠藤(前頭筆頭)とともに、当時の相撲人気を引っ張ってきた功労者でもあります。
そんな逸ノ城も、すでに28歳。そろそろ目を覚ましてもらわないといけません。このまま終盤戦まで、照ノ富士らと優勝争いを演じてくれたら、この名古屋場所は大いに盛り上がるのではないでしょうか。
錣山(しころやま)親方
元関脇・寺尾。1963年2月2日生まれ。鹿児島県出身。現役時代は得意の突っ張りなどで活躍。相撲界屈指の甘いマスクと引き締まった筋肉質の体つきで、女性ファンからの人気も高かった。2002年9月場所限りで引退。引退後は年寄・錣山を襲名し、井筒部屋の部屋付き親方を経て、2004年1月に錣山部屋を創設した。現在は後進の育成に日々力を注いでいる。
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