五輪メダリスト・藤澤五月の今。ゴルフやカメラを始め今年は無茶願望あり!?

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

ロコ・ソラーレ
藤澤五月インタビュー(前編)

2018年平昌五輪で日本カーリング史上初のメダルを獲得したロコ・ソラーレ。当時、「そだねー」「もぐもぐタイム」といった流行語が生まれるなど、彼女たちの一挙一動に日本中が注目していた。あれから3年が経過した今、チームはどういった状況にあるのか、スキップの藤澤五月に話を聞いた――。

この記事に関連する写真を見る――新型コロナウイルス感染拡大の影響で、かなりイレギュラーな状況で始まった2020-2021シーズンですが、シーズン前はどういった点に強化ポイントを置いて、どんな練習をしてきたのでしょうか。

「昨季の終盤に続き、今季も多くの試合がなくなってしまったのは本当に残念でした。でもその分、夏にはトライアスロンやラグビー、空手、フットサルなど、多種のトレーニングを楽しみながら、フィジカルの強化を図れたと思います。特に自転車で摩周湖に行ったことは、一番の思い出になっています」

――昨季の世界選手権をはじめ、今季もワールドツアーや、11月に稚内で開催予定だったパシフィック・アジア選手権(PACC)など、多くの大会が中止になってしまいました。海外遠征はもちろん、さまざまな大会を消化できなかったことによる苦悩は、察するに余りあります。

「カナダに渡航できなかったことは、私個人としては12年ぶりかな。それ自体も寂しいけれど、やっぱり試合ができないのはつらいですね。夏の終わりくらいから徐々にオンアイス(の練習)が増えてきて、練習試合も始めたんですけど、その際に『試合は楽しい』と改めて思いましたから」

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