五輪メダリスト・藤澤五月の今。ゴルフやカメラを始め今年は無茶願望あり!? (2ページ目)
――例えば、2016-2017シーズンは年間100試合に迫るゲームをこなしていました。
「あのシーズンは多くの大会に意図的に参加して、試合をできる限りこなしていく――という、ある意味で実験的な部分もありました。今はそこまでの試合数をこなす必要はないのですが、やっぱり試合をしないと課題が出てこない。いつもツアーで戦っているうちに、どうしてもどこかでパフォーマンスが落ちてきて、必ず試練のような大会が出てくるんです。そこで出た課題を克服して強くなっていった実感があったので......何年ぶりだろう、今年は少ない試合数を補うために、地元のリーグ戦にも参加しました」
――藤澤選手自身は、常呂のリーグ戦に出場するのは初、だったそうですね。
「以前、『サマーリーグ』に出させてもらったことはあるんですけど、通常のリーグ戦に出るのは初めてでした。みなさん、地元のアイスに特化した投げ方やショットを持っていて、2試合目で対戦したシーサイドCCさんには危うく負けそうでした。年齢的には先日還暦を迎えた(小野寺)亮二コーチより少し下くらいの、ベテラン選手が多いチームなのですが、ずっと常呂でやっている強み、"ホームアイスでの武器"みたいなものを持っていて、すごく勉強させてもらいました」
――チームの新たなトピックで言えば、2002年のソルトレイクシティ五輪、2010年のバンクーバー五輪に出場している石崎琴美選手がフィフスで加入しました。
「とてもうれしいし、ありがたいです。琴美ちゃんが私たちのチームに最初に帯同してくれたのは2015年、アルマトイ(カザフスタン)でのPACCだったんですけれど、(同大会では)優勝という結果も出ましたし、その時に心地よい空気を作ってくれた記憶が強く残っています。大会の雰囲気とか、私たちへの声かけのタイミングとかも熟知していて、ミーティングでは客観的な意見を言ってくれました。経験も豊富なので、ストーンチェックも信頼できましたし、本当に助かりました」
――石崎選手加入の理由としては、当時のいいイメージもあるわけですね。
「何よりも私たちのことを理解してくれているのが大きいです。国際大会となると、2週間以上の長い時間を一緒に過ごすので、お互いのキャラクターを知っていることは、とても重要です。夏の終わりぐらいから練習にも参加し始めてもらったのですが、ロコ・ソラーレの選手として私たちの投げ方を理解して、すぐに合わせてくれたのもさすがだなと感じました。見習うべきところがたくさんある選手です」
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