カーリング北澤育恵と中嶋星奈が明かす「必勝アイテム&勝負メシ」 (2ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

 あと、個人的には体力面も課題となりました。私はスキップなので、スイープ(の回数)は多くないんですけど、世界選手権のような過密スケジュールでは、最初に脳が疲れて、その後に体も疲れて、ショットが決まらなくなってしまって......。そういうゲームがあったので、トレーナーさんにも相談して、今季は少しだけ、ランのトレーニングを増やしました。

北澤 少しだけ? たくさん走りなよ!

中嶋 うるさい! 走ってるよ!!

中部電力のスキップを担う中嶋星奈中部電力のスキップを担う中嶋星奈――北澤選手から見て、中嶋選手が「疲れているな」と感じた場面はありましたか。

北澤 疲れからなのか、集中力が切れてしまうことが、時々ありましたね。少し前に投げた幅の取り方を覚えていなかったり、ショットの秒数を計り忘れたり。

――そういう時は注意したり、怒ったりするのですか。

北澤 怒ったりはしないですし、疲れている時に注意しても解決しないので、周りでフォローするようにします。

中嶋 いつもありがとうございます。

――北澤選手のフォースとしてのパフォーマンスはいかがでしたか。自己評価していただけますか。

北澤 昨季も、今季も、調子の波が激しいかもしれません。感覚をつかめている時は、いいショットが決まるんですが、つかめていないと決まらない。試合前練習から、いつも以上に緊張感を持って臨むとか、自分なりにうまくいく方法を模索中です。

――昨年出場した世界選手権において、お手本となるようなスキップとフォースの選手はいましたか。

北澤 カナダ代表はもちろんのこと、やはり決勝まで進んだスイス代表の(シルバーナ・)トリンゾーニ選手、スウェーデン代表の(アンナ・)ハッセルバーグ選手はすばらしかったです。スキップとしても、チームとしても、本当に強さを感じました。

中嶋 そう、キーショットがバンバン決まって、大事な場面では最強でした。

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