カーリング北澤育恵と中嶋星奈が明かす「必勝アイテム&勝負メシ」 (5ページ目)

  • 竹田聡一郎●取材・構成 text by Takeda Soichiro
  • 藤巻 剛●撮影 photo by Fujimaki Goh

――北澤選手も一緒に食べられるんですか。

中嶋 私の家は(活動拠点となるアイスアリーナがある)軽井沢町内なんですけど、イクべぇの家は佐久なので、よくウチに泊まりに来るんです。そういえば、2017年の日本選手権決勝の日も、たらスパを一緒に食べたかもしれない。

北澤 雪が降ったりすると、移動も大変なので、大会中などは中嶋の家に泊まらせてもらっています。でも、それ以外の時も、小さい頃からお世話になっています。

日本選手権では「攻めるカーリング」をお見せしたいという北澤育恵日本選手権では「攻めるカーリング」をお見せしたいという北澤育恵――そうすると、今回の日本選手権でも、大会中は中嶋選手のお宅にお世話になるのでしょうね。

北澤 天気予報にもよりますけど、お世話になる予定です。エビチリも美味しいし、定番のきゅうりの漬物は外せない! とても楽しみです。

――最後に「ウチのチームのここを注目してほしい」というポイントを教えてください。

北澤 まずは、葉純ちゃんのセットアップです。そこで、ウチのチームらしい展開を作ってもらって、幸運をもたらす"ラッキーガール"の中嶋につないでもらいたい。

中嶋 千秋さんのパワフルなランバック(※3)には注目してほしいですね。テイクがうまい、イクべぇのダブル・テイク(※4)も見どころです。
※3=ストーンの進路を塞ぐために置かれた、ハウスに入っていない相手のガードストーンに当てて、そのガードストーンをハウスに向かわせるショット。玉突きのように、複数のストーンを動かすこともある。
※4=テイクとは相手のストーンをハウス内から押し出すショット。1投で、2つの相手ストーンを押し出すことをダブル・テイクアウトと言う。3つ出せば、トリプル・テイクアウト。

北澤 とにかく、ウチのチームは中嶋に、彼女の集中力にかかっているので、みなさん、彼女に注目してください! 試合に勝ったあとの、氷上インタビューも一生懸命に取り組むので、応援してあげてください!!

(おわり)

北澤育恵(きたざわ・いくえ)
1996年10月12日、長野県生まれ。中学校2年生の時にカーリングを始める。ジュニア世代から全日本ジュニアに名を連ね、フィニッシャーとして将来を嘱望される存在となる。2015年、中部電力に入社。2017年はセカンドを担い、2019年はフォースとして活躍し、チームの日本選手権制覇に貢献した。東京ディズニーリゾートが好きで、お気に入りのアトラクションは『トイ・ストーリー・マニア!』

中嶋星奈(なかじま・せいな)
1997年12月2日、長野県生まれ。14歳でカーリングを始める。すぐに頭角を現して、高校3年時には中部ブロック代表(チーム軽井沢)として日本選手権に出場。プレーオフ進出を果たすなど、世代を代表する選手のひとりだ。2016年に中部電力に入社し、2017年はフィフスとして、2019年はスキップとして奮闘し、チームの日本選手権優勝に貢献した。好きな言葉は、鵜沢将司トレーナーから贈られた「感じるな、考えろ」

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