「サービスのとき手が震えた」
桃田賢斗の勝ちたい度はMAXだった (4ページ目)
第2ゲームも中盤までは点を取り合う展開になったが、11-9から桃田が再び6連続ポイント獲得で突き放すと、21-11で決勝進出を決めた。
決勝の相手は1回戦で石を破って勝ち上がってきた世界ランキング26位のコーシット・ペッパダブ(タイ)。またしても同い年との戦いとなった。
「互いに4試合をして疲労がピークになった状態でしたが、気持ちの強い方が勝つと思ったので、打てる球は打っていこうと思っていました。相手はこちらのタイミングを外してくるショットがすごくうまかったです。お互いがタイミングを外し合っていたので、自然にラリーが長くなりました」
第1ゲームは8対8から一挙にリードして21対14で取ると、第2ゲームも14-11から7連続ポイントをあげて逃げ切り、この大会の初優勝を決めた。
「後半はすごくきつくて、自分の中でもあと何点、あと何点をいうのを数えながらやっていたので、終わった瞬間はやっと終わったというのと優勝したという達成感でしゃがみこんでしまいました」と勝利の瞬間を振り返る。
「正直、この大会は世界選手権より優勝したいという気持ちが強かったです。世界選手権の時は本当に淡々とプレーして勝ったという感じでしたけど、今回は勝ちが見えた時にはサービスで手が震えたり、そのくらい勝ちたいという気持ちが強かった。本当にいろいろな方に支えられて今日も試合ができたと思うので、周りの方たちに感謝したいと思います」
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