2018.09.20

「サービスのとき手が震えた」
桃田賢斗の勝ちたい度はMAXだった

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 築田純●写真 photo by Tsukida Jun

 9月16日まで東京・武蔵野の森総合スポーツプラザで開催されたバドミントン「ダイハツ・ヨネックス・ジャパンオープン2018」で、24歳の世界王者・桃田賢斗(NTT東日本)は、貫禄さえ漂う落ち着いたプレーを見せた。

強い相手とも戦い、納得の表情で大会優勝を飾った桃田賢斗 7月の世界選手権では、初日の練習で腹筋を痛めたこともあり、ディフェンス主体のバドミントンで日本人男子初の優勝を果たした桃田。謹慎期間に行なったフィジカルトレーニングの自信を深める結果になった。

 ただ、世界選手権では優勝はしたものの、強い相手は桃田と当たる前に次々と棄権や敗退をしたため、「世界トップランカーの選手とは決勝でしか戦っていないので、世界チャンピオンになったという実感はあまり湧いてきませんでした」と話していた。

 そんな思いを持ちながら出場した今大会は、レジェンドのひとりのリー・チョンウェイ(マレーシア)こそ出場しなかったが、準々決勝までには北京五輪とロンドン五輪連覇のほか、世界選手権を5回制覇しているもうひとりのレジェンド、林丹(中国)や、世界ランキング1位のビクター・アクセルセン(デンマーク)と当たる組み合わせになった。だからこそ、世界選手権以上に強く優勝を意識していた。

 1回戦と2回戦はともに隙を見せない展開で勝利した桃田は、準々決勝での林丹戦へ向けて次のように語った。

「(林丹は)北京五輪の時はビックリするくらい速くて圧倒的なすごさを感じ、ロンドン五輪の時は相手の力をうまく利用していてすごいと思いました。