バドミントン団体女子が金を獲得。日本はすべてのところに強みがある (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 奥井隆史●写真 photo by Okui Takashi

 こう話す奥原は、相手のミスから18点目を取ると、落ち着いたプレーで19点目も連取。相手に15点目を取られたが、そこから2点連取して勝負を決めた。

 そして最後は髙橋礼華/松友美佐紀組(日本ユニシス)が、ファン・ドンピンの新ペアと対戦し、危なげのない安定した戦いを見せて21-16、21-11のストレートで制して優勝を決めた。

 奥原は「日本の強みは2組のダブルスが絶対的にポイントを獲得してくれるという信頼感があること。茜ちゃんは負けてしまいましたが、福島/廣田ペアと私、髙橋/松友ペアという先輩たちが茜ちゃんをしっかりフォローできたというのがチームの強いところだと思うし、相手も第1シングルスを取ったからといって、多分『このあともいける』という気持ちはなかったと思います。そういう風に、すべてのところで勝負ができるのが、今の日本の強いところだと思います」と語った。

 女子ダブルスの2組は、ともに1ゲームも落とさず3試合を勝利した。一方、女子シングルスは、奥原が3試合ともファイナルにもつれ込む試合を持ち味の粘りで制して3勝で、山口は3連敗と苦しんだが、アジア大会48年ぶりの中国を破っての優勝は、それぞれの選手たちに勢いをつけるものになったはずだ。

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