2017.11.10

筋肉が腫れ上がってからが勝負。
クライミング野口啓代がW杯最終戦へ

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

スポーツクライミングが五輪種目決定前から、活躍していた野口啓代「クラーニは相性がいいんです。だから、一番いい成績を残せるように狙っています」

 11月11日(土)・12日(日)にスロベニア・クラーニで開催されるリード・ワールドカップ最終戦。スポーツクライミングの2020年東京五輪での実施()が決まって迎えた最初のシーズン、高い注目度のなかでも第一人者の存在感を示してきた野口啓代(あきよ)は、ワールドカップ(WC)の締めくくりの大会に向けて冒頭のように意気込みを語る。
※リード・ボルダリング・スピードの3種目の複合成績で順位を競う

「今年は1月末からシーズンが始まりましたけど、この日程だと前年シーズンが終わってからの間隔があまりないので、コンディションを整えるのが難しいんですよね。同じようなスケジュールだった2016年は、9月から10月にかけて疲労が溜まって、いわて国体の直前は体調を崩してすごく痩せてしまったんです。そういう経験があったので、今年はコンディションのピークを5月のボルダリングWC八王子大会と、今回のリードWCクラーニ大会に合うように意識してやってきました」

 野口は1月末のボルダリング・ジャパンカップの準優勝で今シーズンのスタートを切ると、3月のリード日本選手権で優勝。4月から始まったボルダリングWCシリーズ戦は、開幕戦のマイリンゲン大会で予選落ちし、続く中国での2大会も浮き沈みの激しい結果に終わった。しかし、照準を合わせていた5月の八王子大会で抜群のパフォーマンスを発揮して2位になると、その後は最終戦のミュンヘン大会まで全試合で表彰台に立った。