プロ・内村航平の武器は言葉。
「もうメディアに出る恥ずかしさはない」 (2ページ目)
イベント当日。この言葉について、内村はこう解説した。
「これは2009年12月のコメントなんですけど、このころから徐々に結果を残すことよりも、みなさんに何を伝えたいか、演技でどういうことを伝えたいかと考えるようになりました。体操というのは、見ている人に感動を与えられる競技だと思います。そこを重視していかないと、点数にも反映されないし、自分が競技者として何をやっているのか、わからなくなってしまうというところもあります。見ている人に感動を与えることをやっていかないといけない。だから、この言葉が出たのだと思います。
2008年に初めてオリンピック(北京)に出場させていただいて、その翌年に、個人総合で初めて世界チャンピオンになって、初めて金メダルを手にしたときに、結果以上にそういうところを求めていかないといけないのかなというふうに変わりました。そのころ、僕の体操自体も、意識もすごく変わりました」
自分の経験をどうやって下の世代に伝えるか
もうひとつ、内村が挙げた「言葉」はこれだった。
「僕が経験してきたことを伝えていかなきゃな、と。どうにかして伝えていきたいに変わった」
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