「ぐるぐる回る競技」の実力派アイドル、ラート日本代表・堀口文 (4ページ目)
「ドイツで一緒に練習したり、出会ったりした選手たちも私の復活を心から喜んでくれて、たくさんの言葉をかけてくれました。個人総合と斜転での入賞は、どの種目でも世界で通用するという手応えがあって、とてもうれしかったです。得意な直転と、団体に関しては金メダルを目指していただけに悔しい気持ちもありますが、直前に腰を故障したなかで、できることはすべてやったので後悔はありません」
こだわりの衣装は、デザイナーやラート仲間たちと一緒にデザインから色、装飾まで考えていく。特に音楽付きの競技「直転」では、音楽と衣装のつながりが重要になってくるという。できあがった衣装に、自身でさらにラインストーンなどをデコレーションすることもある。「魅せる」ことに、とてもこだわっているのだ。
「競技の時は、いつも同じピアスをして、お気に入りの衣装を着るんです」
次の大会は、来年の世界チームカップ(団体戦)、そして再来年の世界選手権。その大舞台で「理想の演技」ができて、一番輝く色のメダルをつけた笑顔を見ることができるだろうか。世界の頂点を目指す堀口文から、これからも目が離せない。
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