「ぐるぐる回る競技」の実力派アイドル、ラート日本代表・堀口文 (3ページ目)
「あのあと、このケガがもっと自分を強くしてくれる、必ず元の競技力を超えることができるという変な自信があって、初めての大ケガも入院も手術もリハビリも、自分が乗り越えなければいけない試練に変えてやろうと思っていました。
一見優雅に見えるが、力とバランスが必要なラート
ラートを始めて2年で日本代表になってから、いつも目指すべき試合が目の前にありました。今感じるのは、ケガをしたことで、初めて立ち止まって色々考えたり、見直したりできたこと。それによって身体の使い方の基礎力が上がり、試練を乗り越えたことで自信もつきました」
堀口は、アキレス腱断裂から約1年後の2015年全日本ラート競技選手権大会で総合2位、直転部門では見事に優勝し、日本代表に復帰した。
そして、今年の6月19日からアメリカ・シンシナティで開催されたラート世界選手権。日本は団体戦で銀メダル(2位)。堀口自身も、個人総合5位入賞、斜転4位入賞、直転5位入賞で鮮烈にカムバックを果たした。個人総合と斜転の順位は、これまでで自己最高の成績だ。
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