2016.06.24

水中最速のマーメイド女子大生。
フィンスイミング日本代表・藤巻紗月

  • たかはしじゅんいち●文・撮影 text & photo by Takahashi Junichi

知られざる女子日本代表〜Beautiful Woman(2)

「今日は優勝&日本新記録でした!! 悔し涙じゃなくって嬉し涙のレースができたのは何年ぶりだろうか…」

 自身のツイッターでそうつぶやいたのは、フィンスイミング日本代表の藤巻紗月(19歳)だ。

 5月4日、5日に行なわれた第28回フィンスイミング日本選手権で、藤巻はサーフィス(SF=水面を泳ぐ競技。シュノーケルを含む体の一部が水面から出ていなければならない)の50mを日本新記録で優勝し、100mでも3位入賞を果たした。また、アプニア(AP=無呼吸で水中を泳ぐ競技。顔は水面に必ずつけて競技しなければならない)の50mでも順位こそ3位にとどまったが、1位から3位までがいずれも日本新記録を上回るハイレベルなレースを繰り広げた。

フィンスイミング日本選手権で優勝し、日本記録も奪還した藤巻紗月

 愛らしい笑顔が印象的な女子大生の藤巻だが、競技中はその表情が一変する。真剣な顔つきで胸を、太ももをこぶしでバシバシと叩いている姿は、まさに闘志むき出し。「心と身体にスイッチを入れているんです」と話す。