32歳・松田丈志「リオ五輪では、うるさいオッサンの役目をやる」
松田丈志インタビュー@前編
4年前のロンドン五輪の再現となるメダル量産だけではなく、今回は金メダルを最低2個、できれば3個以上の獲得を目標にしている競泳日本代表チーム。そのなかでチーム最年長の32歳――、2004年のアテネ五輪から4大会連続オリンピック出場となる松田丈志。リオ五輪では個人種目での出場はなく、「4×200mフリーリレー」のみだ。
32歳にして自身4度目の五輪に挑戦する松田丈志「今までの五輪に比べると、やっぱり気楽に感じる部分はありますね。前回のロンドン五輪は200mバタフライで金メダルを獲りにいく、という気持ちでやっていたから、そのときはかなりのプレッシャーをかけて自分自身を追い込んでいた。それに比べたら楽、という感じです」
こう話す松田だが、「でも、物足りなさも、なくはないですね」と言って苦笑する。ここ数年、レースでなかなか結果を出せないときには、「練習はできているのに......」という思いが頭のなかをよぎったこともあるという。
「年齢という部分は、やっぱりあります。そう言ってしまえば、そのひと言で終わってしまうけど(笑)。僕はもともと、自由形の長距離を専門にしていたから、スピードが課題だった。そのため、陸上トレーニングなどをたくさんやったりして、すごい負荷をかけてパワーがより出るようになった結果、身体にも負担がかかって......。だからロンドン前は、ちょっとひざが痛いときもありました。
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