吉田沙保里が真摯に語る「リオへの調整」と「結婚」と「合コン」 (4ページ目)

  • 宮崎俊哉●取材・文 text by Miyazaki Toshiya  佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

――オリンピック4連覇に向けての意気込みは?

吉田 若手が追い上げてきているのも、ライバルが「打倒・吉田」でものすごく研究してきているのも感じています。でも、4連覇します。どんな戦いになっても試合が終わったら、自分の手が挙がっているように......。最後まで、どんな状況になってもあきらめず。あきらめたら、終わりですから。「4連覇を目指します」と言えるのは、世界中で私とカオリン(伊調馨)だけ。それってすごいことですよね。カオリンは絶対に金メダル。120%、いや200%、4連覇しますよ。

――伊調選手とはどんな関係ですか? ファンは「吉田vs伊調」の戦いを見たいと思っていますが。

吉田 ない、ない(笑)。それはありません。スパーリングだってしませんから。お互いチャンピオンで、ここまで来るとね。それでも、カオリンは私のことを先輩としてきちんと立ててくれますし。ただ、お互い負けられないとか、「あっちがまだ練習しているんだったら、先にやめるわけにはいかない」という気持ちにはなります。先輩・後輩の間柄で、ずっと一緒にやってきた女子レスリングのファミリーだけど、ライバルという部分もありますので。そんなこと、ふたりで話したことはないですけどね(笑)。ロンドンのときと同じで、リオでもカオリンの試合のほうが先ですが、私も負けません。

――リオ五輪が終わったら、どうされますか?

吉田 まったく考えていません。1月から所属している事務所(TAGインターナショナル)でも、オリンピックまではレスリング優先でサポートしてくれるので、先のことは何も......。

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