【月刊・白鵬】横綱が史上最多優勝よりも喜んだ出来事とは (4ページ目)
鳥取県出身の石浦。同県出身者からの関取誕生は、53年ぶりだそうです。
鳥取県と言えば、高校相撲界の雄、鳥取城北高校が有名です。卒業生には、先の山口をはじめ、今をときめく逸ノ城や、照ノ富士、この2月に断髪式を行なった元大関の琴光喜がいます。
そんな名門・相撲部を指導しているのは、石浦外喜義監督。そう、石浦の父親です。まさに石浦には、生まれながらにして“相撲の血”が流れているわけです。
日大時代にはレギュラーになれなかったものの、高校時代から国際大会の軽量級の部では何度となく日本代表になっている石浦。体は小さくても、抜群の身体能力と優れた相撲センスでここまでやってきました。これからも、多くのファンを喜ばし、魅了する相撲を取ってもらいたいと思っています。
私の付け人としても、これまで一生懸命仕事をしてくれていました。気遣いができる付け人がひとり抜けてしまうのは、私としては残念でなりませんが、春場所(3月場所)では十両の土俵で暴れまくってもらいたいですね。そして、近いうちに幕内まで上がってきて、私の横綱土俵入りの太刀持ち、露払いを務めてほしいと思っています。
著者プロフィール
白鵬 翔 (はくほう・しょう)
1985年3月11日生まれ。モンゴル・ウランバトール出身。本名:ムンフバト・ダヴァジャルガル。宮城野部屋所属。2001年3月場所の初土俵から順調に昇進し、2007年7月場所で横綱昇進を果たす。以来、安定した相撲で勝ち星を重ね、数々の記録も打ち立ててきた
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