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【アイススレッジホッケー】ソチパラリンピックへまずは第一関門突破! (3ページ目)

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • photo by Yoshimura Moto

 当の須藤は世界選手権を控え、「イタリアでは、頭でわかっていてもディフェンスの動きがどうしても出てしまった。でも最近はそれがずいぶん減りましたし、切り替えがだいぶできるようになりましたね。今は自分だけでなく、相手を引きつける動きをしないといけないのでその辺が大変かな」と話していた。そうして、のびしろを残しつつ臨んだ今大会だったが、蓋(ふた)を開けてみれば、全4試合を通して4ゴール4アシストと大活躍。Bプールとはいえ、結果を出してチームを引っ張った。

 第1セットで須藤と組むフォワードの三澤英司(北海道ベアーズ)は、「連係の密度を高めれば、このセットはもっとよくなる」と言い切る。「須藤君が長年ディフェンスだった分、下がり気味になっているけど、ディフェンスを見つつカバーに入るという意識があるからだと思うので、悪いことじゃない。(強豪の)カナダのフォワードを見ていると、必ずディフェンスのリカバリーに入っていますしね」と話し、キャプテンの対応能力の高さを評価する。

 日本代表は最終予選、そしてソチに向けてさらなる強化を図るために、今後も合宿を重ねる予定とのこと。どん底から這い上がろうとしている日本に期待しつつ、この行く末を見守りたい。

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