2013.03.19

【アイススレッジホッケー】ソチパラリンピックへまずは第一関門突破!

  • 荒木美晴●取材・文 text by Araki Miharu
  • photo by Yoshimura Moto

主将として新チームをけん引する須藤悟選手 針の穴を通すようなパス、激しいコンタクトが魅力の「氷上の格闘技」、アイススレッジホッケー。下肢に障害を持つ人が、二本の刃が付いたスレッジと呼ばれる専用のソリに乗り行なう競技で、基本的なルールはアイスホッケーとほぼ同じだ。

 日本代表は2010年バンクーバーパラリンピックで、団体種目として夏冬通じて最高の銀メダルを獲得している(当時)。しかし、昨年の世界ランキング上位国によるAプールの世界選手権で深刻な不振に陥ると、8チーム中7位に終わり、今期から下位グループにあたるBプールに降格してしまった。1996年の世界選手権に初出場して6位となって以来、長年Aプールで闘ってきた日本の陥落に、ライバル国も驚きを隠さなかった。

 そのアイススレッジホッケー世界選手権Bプールが3月10日から16日までの日程で長野市のビッグハットで行なわれ、ドイツが優勝、日本が2位に入った。

 来年のソチパラリンピックの参加枠は『8』。4月に韓国で行なわれるAプール世界選手権(ロシアを含む8カ国が参加)の5位以上には自動的に出場権が与えられる。6位以下の3チームは、今秋開催予定の最終予選にまわり、Bプールの上位国、すなわちドイツと日本、3位だったイギリスを合わせた6チームで残りの3枠(開催国のロシアが最終予選に出場した場合は2枠)を争うことになる。

 最終予選出場をかけた今大会には、6カ国が参加。日本は準決勝でエストニアに先制されるも、中北浩仁監督の「いつか(チャンスは)来る」という言葉に奮い立ち、逆転勝ちで決勝に進出。この時点で、最終予選への出場権を獲得した。決勝では、これまで幾度となく1点差の均衡した戦いでしのぎを削ってきたドイツに、2-3で敗れた。5番手で最終予選に臨むことは不本意だろうが、”ソチへの第一関門突破”という最低限のミッションはクリアした形だ。