2012.12.22

【レスリング】伊調馨が語る「ロンドン五輪と、未来の私」

  • 宮崎俊哉●取材・文 text & Miyazaki Toshiya
  • photo by AFLO

女子選手として前人未到の五輪3連覇を達成した伊調馨。現在の心境はいかに? 2012年、夏。レスリング・フリースタイル63キロ級の伊調馨は、日本人女子選手として史上初となる『五輪3連覇』を成し遂げた。あれから4ヶ月――。国民栄誉賞を受賞した吉田沙保里とは対照的に、あまり公(おおやけ)の場に姿を見せない伊調は、現在どんな心境でいるのだろうか。北京五輪からの4年間、ロンドン五輪、そして未来について語ってもらった。

――4ヵ月経ちましたが、今、改めてロンドン五輪を振り返っていかがですか?

伊調 楽しかったです。決勝戦の前には、「あと1試合でオリンピックが終わっちゃうんだ……」と寂しくなっていました。

――ロンドンでの最初の練習で、左足首のじん帯を切ってしまいました。かなりの重症だったとか。

伊調 コーチとスパーリングをしていたんですが、練習に集中していたので私は気づかなかったんですけど、(吉田)沙保里さんは「パツンって音がしたよ」と言っていましたね。

――練習が終わってからケガに気がついた?

伊調 はい。身体が冷えてからですね。急にものすごく痛くなって、コーチにおんぶしてもらって選手村に帰りました。

――試合ができるかどうか、不安ではなかったですか?

伊調 考えても仕方ないから、試合まで4日間あるので、できる限りのことはしようと思いました。アイシングとか、低周波治療とか。試合ではもちろん、テーピングや痛み止めの注射もしましたし。

――その間の練習は?

伊調 さすがにスパーリングはやめて、試合の直前になってようやく。減量がないので助かりましたけど。

――そして試合では、いかがでしたか?

伊調 問題は第1試合だと思っていました。どれだけ動けるか。