2012.12.25

【月刊・白鵬】驚愕の誤報もあった!? 「2012年、横綱の5大ニュース」

  • 武田葉月●構成 text by Takeda Hazuki

九州場所で4場所ぶりの優勝を飾った白鵬。第21回:2012年

最後の九州場所(11月場所)で優勝し
最高の形で2012年を締めくくった横綱。
さまざまな出来事があったこの1年を
「5大ニュース」として振り返る――。

 2012年も、残りわずかとなりました。今年は、最後の九州場所(11月場所)で春場所(3月場所)以来4場所ぶりの優勝を果たし、なんとかいい形で1年を締めくくることができました。

 その後、冬巡業を終えて東京に戻ると、多忙な日々が待っていました。後輩の結婚式や日馬富士の横綱昇進パーティーといったお祝い事に出席し、さらにテレビの正月番組の収録などもあって、いまだに師走らしく慌ただしい毎日を送っています。

 さて今回は、「相撲界、私の5大ニュース」と題して、この1年を振り返ってみたいと思います。

 今年も思い出深い1年でしたが、一番うれしかった出来事は、夏場所(5月場所)でモンゴル人力士のパイオニアである、旭天鵬関が初優勝を飾ったことです。

 場所前はもちろん、場所が始まってからも、西前頭7枚目で37歳8カ月というベテランの旭天鵬関が優勝することなど、誰も想像していなかったことでしょう。ちょうど史上初の6大関時代に突入した場所で、稀勢の里や鶴竜ら若手大関はかなり張り切っていましたからね。春場所で優勝した私も、初日こそ黒星を喫しましたが、連続優勝を狙って気持ちが途切れることはありませんでした。旭天鵬関本人も6日目を終えて3勝3敗の成績でしたから、「優勝を狙おうなんて、これっぽちも考えていなかった」と言います。

 ところが後半戦、星の潰し合いになって、最後は12勝3敗で並んだ旭天鵬関と、東前頭4枚目の栃煌山という平幕同士の優勝決定戦となりました。その大事な一番で、旭天鵬関はひと回りも年下の栃煌山を見事に撃破。これまでコツコツ稽古してきた成果が、そこにすべて出ていました。まさに汗と涙の結晶です。

 37歳でも立派な相撲が取れることを、身を持って証明してくれた旭天鵬関。その姿に感動し、私は「優勝パレードの旗手を務めさせてほしい」とお願いしました。あのときは、本当に泣きましたねぇ。あんなに美味しいお酒を飲んだのも、久しぶりのことでした。