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【フィギュアスケート】坂本花織、現役最後のNHK杯で首位発進 ライバルも「感動して泣きそう」と絶賛

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

11月7日、NHK杯のショートプログラムで首位発進した坂本花織11月7日、NHK杯のショートプログラムで首位発進した坂本花織この記事に関連する写真を見る

【緊張で吐きそう......】

 11月7日、大阪。GPシリーズのNHK杯女子シングル、ショートプログラム(SP)のリンクに立った坂本花織(25歳/シスメックス)は、決然として見えた。しかし、肩に力が入っているわけではない。吹っ切れたようだった。

「昨日今日の公式練習でマックスの緊張を味わって、吐きそうでした」

 坂本はそう振り返る。

「私は毎度毎度、試合では緊張するので。大会が大きくても小さくても、そうですね。だから、『緊張しない』ではなくて、『緊張を受け入れる』ことにしていて。緊張したほうがいい演技ができるのもあるので、『いつもどおり緊張しているな、よしよし』『まあ、ご飯は喉通らんけど』って頭のなかで会話していました」

 自分との対話。それが世界に冠たる彼女のフィギュアスケートの作法なのだろう。その日、坂本はあらためて実力者としての地力を見せたーー。

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著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

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