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【フィギュア】世界選手権Vのアリサ・リュウ「大きなパーティーのように盛り上がった」 五輪シーズンはトリプルアクセル解禁へ意欲 (2ページ目)

  • 野口美恵●取材・文 text by Noguchi Yoshie

【五輪へ向けて取り組む"超安定"と大技】

ーー優勝が決まったあと、坂本花織選手とハグをしましたね。その時の心境は?

 花織の演技は、すばらしかったです。彼女の演技のなかでも最高のスケートのひとつだったと思います。彼女が先に滑ったので、その時は「おめでとう」をいうチャンスがなかったんです。それで最後に自分の演技終了後に、ふたりでハグすることができました。

ーーこのオフに取り組みたいことは?

 まずテニスをしたいですね。スケートに戻ったことで休んでいましたが、ここ2年はいつもテニスをしていたんです。オフシーズンの夏の間はテニスを楽しみたいです。あとスケートとしては、たくさんの音楽を聴いて、オリンピックシーズンにふさわしい曲を探します。観客も楽しめて、自分も気持ちよく滑れる2つのプログラムを準備することが重要です。あとスピンをもっと速くできるように練習し、3回転+3回転の連続ジャンプを"超安定"させるように努力します。すべてのジャンプの高さをもっと高くして、トリプルアクセルを練習します。

ーートリプルアクセルはすでに練習で成功させ、感覚を取り戻しているそうですね。

 世界選手権があったのでいったん練習をやめていましたが、復帰後、すでに成功はしています。トリプルアクセルの練習はすぐに再開する予定です。オフシーズンの間は、ミラノ・コルティナ五輪でしっかり成功させることを目標に取り組んでいきます。

ーー4回転ジャンプに取り組む予定はありますか?

 練習を重ねていって、十分に力がついてからですね。4回転は身体に大きな負担がかかり、とくに着氷の衝撃は大きいです。以前、4回転ルッツを跳んでいた頃は、腰に痛みを感じていて、たぶん4回転のせいだったと思います。一度痛みが出はじめると、トリプルアクセルや3回転ジャンプの着氷でも痛みが出るようになり、ジャンプの練習がどんどんできなくなっていった時期がありました。今回復帰してからは幸運にも痛みがないので、無理をしたくありません。今回は、オフアイス(陸上)トレーニングにもたくさん取り組み、バランスやパワーの筋力テストを頻繁に行なっています。4回転を安全に試せる筋肉量に達したら、挑戦してみたいと思います。でもまだその段階に達していないし、筋肉強化には時間がかかるので、まずはトレーニングを欠かさずに続けていきたいです。

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