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【フィギュア】復帰1年で世界女王のアリサ・リュウが語る「16歳での引退」「人生の優先順位」「恋しかった疾走感」 (2ページ目)

  • 野口美恵●取材・文 text by Noguchi Yoshie

【ギター、ハイキング、デザインを楽しんだ日々】

ーー16歳で第2の人生に進むというのは大きな決断だったと思います。若い時から、そうやって自分の人生を深く考えてきたのでしょうか?

 コロナが流行し、ステイホームの生活が始まった時に、いろいろ考えはじめました。外部からの影響がなくなり、ひとりで物事を考える時間を持ちました。その時に少しずつ、自分とは何者なのかということを考え、気づきがあったんです。思春期で、精神的にも大人になろうとしていた時期だったと思います。

ーー競技から離れた2年間は、スケートの試合を見たりしていましたか?

 まったく。ゼロです。スマートフォンでニュースをチェックすることもありませんでしたし、SNSも使っていませんでした。

ーーその間、大学生活を始めたと思いますが、ほかにどんなことをしていましたか?

 音楽も好きで、子供の頃からピアノを弾いていましたが、ギターも始めました。あとは、きょうだいで森のハイキングをするのが大好きです。森のなかにいると落ち着いて、とても幸せな気持ちになります。あとは洋服のデザインのことも好きですね。

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