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【世界フィギュア男子】鍵山優真VSイリア・マリニンはSPが勝負の分かれ目 五輪の3枠獲得も油断できない状況 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【SPでプレッシャーをかけられるか】

 その第一歩として、世界選手権へ向けてさらにブラッシュアップをしているというSPで、まずはマリニンをリードし、プレッシャーをかける戦いをしてほしい。

 マリニンは、冒頭を4回転フリップ、後半に4回転ルッツ+3回転トーループという高難度の構成で、今季初戦のロンバルディア杯で107.25点の自己ベストを出している。

 一方、鍵山がSPでめざすのは、前半の4回転サルコウと4回転トーループ+3回転トーループを跳ぶ構成で、北京五輪で出した自己最高108.12点を超えることだ。

 また、技術基礎点ではマリニンに劣る鍵山が、GOE(出来ばえ点)加点や演技構成点を稼いでリードする展開に持ち込んだ時に、大会連覇や五輪へのプレッシャーもかかるマリニンが、どういう精神状態になるかも確かめてみたいところだ。

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