『ワンピース・オン・アイス』でナミを演じた本田望結の想い「無駄な努力はないと思うことができました」 (3ページ目)
―今年の再演、本田さんから見てどんなものでしたか?
まずは、お客様に会えるのがすごく楽しみでした。始まってしまうと何事も終わってしまうので、始まる前から寂しい気持ちも少しあったんですけど、とにかくゆっくり時間が進んでほしいなと思っていました。
これまで原作のある実写の映画やドラマの経験がそんなに多くないので、昨年は『ワンピース』ファンの皆さんに楽しんでもらえるにはどうすればいいんだろう、と悩んでしまう部分もあったんです。それでも、私たちが頑張って細かい振り付けをした部分に、やっぱり気づいてくださるファンの方もいて、衣装とか、スケートだからできることとか、そこまで見てくださる方たちがいるから、無駄な努力はないと思うことができました。同じ演目を再演するので期待を超えなきゃいけない怖さはありましたけど、今年もみんながそれぞれ昨年以上に仕上げていました。出演した私が言うのも少し変かもしれないですけど、すごく進化していると思います。
―『ワンピース』でとくに好きなキャラクターは? やはりナミですか?
本当にナミさんが大好きです。生まれた時から知っているし、よく「いつ頃『ワンピース』を知りましたか?」と聞かれるんですけど、私が生まれる前からある作品なので、当たり前にある存在というのがまずあって。その作品のアイスショーで、今回私たちがキャラクターになるにあたって、アラバスタ編のナミの髪のハネ具合とか前髪の角度もすごく研究して細かくチェックしていました。
ナミは周りをよく観察しているキャラクターですから、正直「これ、伝わるかな?」というくらい細かいところまで演じることに集中したんですけど、そういう部分は共演のみんなも見てくれていたと思います。そうした細かい動きまで誰かが絶対見てくれていると思って演じられるのは、ナミさんのキャラクターのおかげだなと思います。
―最後に、見に来てくださったみなさんにメッセージをお願いします。
ご覧になったみなさんがどう思ったのか直接聞いたり対談してみたいです! みなさんが来てくださって初めてショーは完成すると思うので、ご覧いただいた皆さんには本当に感謝です。今回、ショーの再演が叶ったこともあり、みなさんとまたどこかでお会いできる日を心待ちにしながら毎日過ごしたいと思います。本当に、見てくださってありがとうございましたと、シンプルな言葉になってしまいますけれども、できる限り、お一人お一人に伝えたいです!
PROFILE
本田望結(ほんだ・みゆ)
2004年6月1日生まれ。京都府出身。4歳で芸能界デビューし、ドラマ、CM、映画などに出演。フィギュアスケーターとして、2018年全日本ジュニア選手権や西日本ジュニア選手権などに出場。今回の『ワンピース・オン・アイス』でも、姉・本田真凜(ビビ役)と共演。
著者プロフィール
山本夢子 (やまもと・ゆめこ)
スポーツライター。青森県八戸市出身。5歳からフィギュアスケートを習い始め、高校卒業まで選手として各大会に参加。その後、渡米し大学を卒業、就職。帰国後は、コピーライターとして広告制作に携わる。2005年からフリーランス。現在はライターとしてフィギュアスケートの専門誌を中心に執筆中。
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