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島田麻央が4回転ジャンプに挑む理由 ジュニアGP快勝は「一番高い目標を達成するための通り道」 (4ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko
  • photo by Kyodo News

【アイスダンスにも楽しみな新星】

 アイスダンスには岸本彩良(16歳)・田村篤彦(19歳)組が出場。初めてのジュニアGP大会を日本で迎えたことについて「みんな応援してくれたので楽しく演技できました」と岸本。

 リズムダンスでミスはあったものの「印象に残っているのは最後のリフトです。一番うまく決まったと思います」と田村。

「振り付けがいろいろ入っているミッドラインステップが楽しかったです。アイスダンスでトラッキングといってお互いをフォローする(動きを合わせる)のもうまくいったなと思っています」と岸本は振り返った。

 フリーダンスではスピード感あふれるプログラムで会場を大いに盛り上げたふたり。お互いについて「踊るのが上手なんですよね。毎日見て学んでいます。身体も柔らかいですし。私はガチガチなので、追いつけるように毎日ストレッチしています」と田村が岸本を紹介する。

 岸本は田村について「試合が始まる前に『緊張してる?』と聞いたら、『大丈夫、大丈夫!』と自信があるように見えたので緊張がほぐれました」とパートナーの頼もしさを明かす。

 カナダ・モントリオールの名門クラブ「アイスアカデミー・オブ・モントリオール」を練習拠点に置く岸本・田村組。明るく、身体表現に優れたカップルの今後が非常に楽しみだ。

著者プロフィール

  • 山本夢子

    山本夢子 (やまもと・ゆめこ)

    スポーツライター。青森県八戸市出身。5歳からフィギュアスケートを習い始め、高校卒業まで選手として各大会に参加。その後、渡米し大学を卒業、就職。帰国後は、コピーライターとして広告制作に携わる。2005年からフリーランス。現在はライターとしてフィギュアスケートの専門誌を中心に執筆中。

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