島田麻央が4回転ジャンプに挑む理由 ジュニアGP快勝は「一番高い目標を達成するための通り道」
【プレッシャーをものともせず優勝】
島田麻央(14歳)はジュニア1年目の昨シーズン、ファイナルを含めたジュニアグランプリ(GP)で全勝、世界ジュニアも優勝、推薦選手として初めて出場した全日本選手権でも坂本花織、三原舞依についで3位表彰台を獲得した。
ジュニアグランプリシリーズ日本大会を制した島田麻央この記事に関連する写真を見る 9月15、16日、7年ぶりの日本開催となったジュニアGPシリーズ大阪大会でも、次世代の日本女子エースと期待される彼女の出場は注目を集めた。
ショートプログラム(SP)ではレディー・ガガの『Americano』を使用し、パンツスタイルの衣装でシャープな一面を見せる。ダブルアクセル(※ジュニア規定でSPではトリプルアクセルは不可)、3回転フリップ+3回転トーループ、3回転ルッツを完璧に跳び、スピン、ステップともに最高評価のレベル4をそろえた。
日本での大会開催について島田は「たくさんの応援があったのでいい演技がしたいと思ったら少し緊張してしまいました。でも、すごくいい演技ができたのでよかったなと思います」と振り返った。
ジュニアの世界女王として注目されることは、時にプレッシャーにもなることだろう。しかし、島田は「昨シーズンの成績のことはあまり考えないようにして、また新しい舞台で今シーズンも頑張ろうと思ってやっています」と話す。
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著者プロフィール
山本夢子 (やまもと・ゆめこ)
スポーツライター。青森県八戸市出身。5歳からフィギュアスケートを習い始め、高校卒業まで選手として各大会に参加。その後、渡米し大学を卒業、就職。帰国後は、コピーライターとして広告制作に携わる。2005年からフリーランス。現在はライターとしてフィギュアスケートの専門誌を中心に執筆中。