羽生結弦「ひとりになった時に帰れる場所を提供できたらいいなと思って」東京ドーム単独公演で大観衆に贈った「ギフト」 (3ページ目)
「『序奏とロンド・カプリチオーソ』は自分にとって、北京五輪でやりきれなかったという思いが強くあるプログラムです。それに、あのプログラムでは『夢をつかみきる』という物語が、自分のなかにはあります。
『GIFT』のストーリーのなかにも、『夢』という存在がものすごく大きくあって。そういう意味でも、(公演)前半の一幕のなかで夢をつかみきったという演出をしたかったのもありました。
ただ、北京五輪を連想させるような演技をしたうえで『ロンカプ』をやったのは、あの時は夢をつかみきれなかったからであって......。
あの時、夢をつかみきれなかったものを今回つかみとるんだとか、逆に4回転半だったりまだつかみきれていない夢に向けてもこれから突き進むんだ、みたいなイメージを込めて滑らせていただきました」
そして後半は、リンク周りに立ったバンドの生演奏で『レット・ミー・エンターテイン・ユー』を滑ると、次はadoの『阿修羅ちゃん』で会場を盛り上げた。
そして『オペラ座の怪人』や『ノッテ・ステラータ(星降る夜)』なども滑る。さらに、氷上に「Fin」と終了を告げる文字が映し出されたあとにあいさつ。
©2023 GIFT Officialこの記事に関連する写真を見る©2023 GIFT Officialこの記事に関連する写真を見る ショーに協力した人たちを詳記して感謝を述べ、音楽監督を務めた武部聡志氏が、今回のためにつくってきた『GIFT』という曲を演奏する。
その後、曲が『春よ、来い』に変わると会場が照明で桜色に染まり、プロジェクションマッピングのなかで心のこもった滑りを見せた。
最後はもう一度着替えて『SEIMEI』が流れるなかに登場。終盤のスピンからコレオシークエンスにつないでスピンで締める滑りを見せた。
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