「日本のペアの未来は明るくなる」三浦璃来&木原龍一の日本ペア初のGPシリーズ制覇がもたらす効果 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Getty Images

日本のペアにとって大きな一歩

 得点は、スケートアメリカで優勝したペアの得点を10.63点も上回るもの。自分たちの優勝の意味を木原はこう話した。

「僕自身、GPシリーズに初めて出た時は、メダルは不可能なものだと感じていました。でもそれからいろいろ経験し、璃来ちゃんと組んで今回トップを獲れたことはうれしいです。この優勝は日本のフィギュアスケートにとっても大きな一歩だと思う。

 僕たちを見てペアに挑戦しようと思う選手たちも出てくるだろうし、僕らより才能のある子どもたちはたくさんいるので、その子たちが挑戦してくれるようになれば、日本のペアの未来は明るくなると思います」

 今回のスケートカナダでは、まだ万全の状態ではなかったふたり。昨季はふたりのシーズン初戦となったオータムクラシックで、「世界の舞台で戦える条件」と考えていた200点超えの204.06点を出した。それ以来、北京五輪まで毎試合、いずれかの自己最高得点を更新し続けた。その着実な成長と同じように、昨季得た自信を礎にするふたりは11月のNHK杯でもまた、進化する姿を見せてくれるはずだ。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る