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村元哉中&髙橋大輔は「はちゃめちゃな日本っぽさ」などで観客を魅了。想像を超えた滑りで北京五輪出場へ一歩前進 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

フリーダンスの村元哉中・髙橋大輔カップルフリーダンスの村元哉中・髙橋大輔カップルこの記事に関連する写真を見る 11月11日、かなだいはNHK杯公式練習のリンクに立っている。カップル結成2年目、昨シーズンはコロナ禍で、海外スケーターとの対戦は初めて。高揚感に緊張感が混ざった。やや表情が固かった髙橋はキョロキョロと視線を動かし、村元が覗き込むように視線を絡めた。そこでお互いの気持ちが重なる。ふたりは周回を重ねる間も、手をつないだ時間が他のどのカップルよりも長かった。

「まだまだ課題はありますが」

 髙橋は謙虚に語っていたが、2年目のアイスダンサーとしては比類がない。デビューシーズンの全日本選手権で2位。今年2月にはアメリカ国内の大会に参戦して高得点で優勝していた。

「リフトは感覚がつかめてきて、昨シーズンよりは安定感が出てきました。他にも滑る距離感や、組んだ時のポジショニング、そろい具合とか。技術的に少し成長したので、昨シーズンはテクニックのところで頭がいっぱいだったところ、プラスアルファ、パフォーマンスの部分も出していきたいな、と思うようになりました」

 飛躍の予感はあったが、想像を超えていた。

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