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復活した樋口新葉。トリプルアクセル
挑戦と自己ベスト更新で自信 (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

「(フリーの)6分間練習で初めてトリプルアクセルを跳べたので、『降りた~』って興奮した感じで練習が終わって。本番前にコールされる時に『跳べるかな』とすごく緊張したんですけど、しっかり回り切れて転(こ)けたので、本当に次につながるなと思います。6分間練習で(トリプル)アクセルを跳べたことが一番の自信になりましたし、やっと試合で挑戦できたので、ちゃんと次は跳べるようにしたいです」

 四大陸選手権の樋口は、SPで72.95点、フリーで134.51点、そして合計207.46点と、いずれも自己ベストを更新。立ちはだかっていた壁をひとつ乗り越えたことで、大きな自信も手に入れたに違いない。今後、トリプルアクセルの完成度を今後高めていけば、さらなる飛躍が期待できるはずだ。

 スピード感あふれるスケートが持ち味でキレのあるジャンプを跳ぶ樋口が、ジュニア時代のような勢いのある滑りをどこまで見せることができるか。2年ぶり3度目の出場となる世界選手権では、2018年ミラノ大会で銀メダルに輝いたのに続き、表彰台を狙いたいところだ。

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