復活した樋口新葉。トリプルアクセル
挑戦と自己ベスト更新で自信

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 紀平梨花が男女を通じて初の大会2連覇を飾った四大陸選手権。今季シニアデビューした15歳のユ・ヨン(韓国)が、トリプルアクセルをショートプログラム(SP)とフリーで1本ずつ跳んで2位となり、キム・ヨナ以来、11年ぶりに韓国にメダルをもたらした。また3位には、トリプルアクセルを跳ばず、ステップやスピンのGOE(出来ばえ)加点や演技構成点で勝負するブレイディ・テネル(アメリカ)が入った。

 日本勢では樋口新葉が4位、坂本花織は5位となった。優勝候補の筆頭こそ紀平だったが、表彰台争いは日韓米の三つ巴の戦いとなり、結果が予想できない競り合いが久しぶりに見られた。

トリプルアクセルを試合で初めて跳んだ樋口新葉トリプルアクセルを試合で初めて跳んだ樋口新葉 体重調整のトレーニングを取り入れて体を絞って臨んだ全日本選手権で復活の2位となった樋口は、習得中のトリプルアクセルを試合で跳ぶという目標に果敢に挑んだ。初めての挑戦は転倒という失敗に終わったが、しっかりと回り切っての転倒だったことで初認定を受け、自信につなげた。

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