髙橋大輔、西日本選手権欠場。思い出す昨シーズン終了後の言葉 (2ページ目)
現役復帰した時には、再び挑む姿を見せている。
―これだけの地位を築いていた選手として、復帰することに怖さはなかったですか?「やっぱりダメ」と批判を浴び、経歴を汚すことになったかもしれない。
復帰シーズンを終えたあと、そう尋ねたときに髙橋は即答している。
「ありました」
彼らしい、とても素直な言い方だった。
「今までの評価を大きく落としてしまうかもしれない。それは考えました。でも、いいやって思ったんです。(引退してから)4年間、競技を見させてもらって、(ほかの選手は)別次元の演技をして、"勝てない"って悟りました。平昌を見た時、"みんなすげーなー"と思っちゃって、僕の過去はどうでもいいかなと。そう思ったらエゴが消えて、"これからを見よう、見たい"って。昔のことは置いて新しく作り直そう、って思えたんです」
その朗らかな勇敢さを、どのように表現すればいいのか。結果、近畿選手権、西日本選手権を勝ち抜き、全日本選手権では目標としていた「最終滑走グループ入り(上位6人)をクリアし、表彰台に立った。4年ぶりに復帰した選手が2位になったのだ。
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