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羽生結弦の現在のコンディションは? 今年もアイスショーで観客を魅了 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 3月の世界選手権で優勝したネイサン・チェン(アメリカ)に敗れたことで「心に火がついた」と話した羽生は、4回転アクセルへの挑戦も含め、4回転ルッツの必要性を強調していた。それをすでに跳び始めていることをここで見せたことは、新シーズンへの意欲の大きさを示すものと言える。

今季のショートプログラムを披露した宮原知子今季のショートプログラムを披露した宮原知子 ほかにも、このアイスショーで、新シーズンへ向けた意気込みを見せたスケーターがいた。宮原知子と紀平梨花だ。ふたりは、ともに新しいショートプログラムを披露した。宮原は『Yalla』『Tabla & Percussion Solo』『Egyptian Disco(Buddha Bar Edit)/DJ Disse』の3曲で構成された、複雑な動きでつなげる難しいプログラム。また『Breakfast In Baghdad』を選んだ紀平は、テンポの早いボーカルに乗って難しい動作を連続させる演技構成になっていた。ともにまだジャンプは乱れていたが、新しい表現世界を切り開こうとする意欲的なプログラムだ。

昨季活躍した紀平梨花、さらなる躍進に期待がかかる昨季活躍した紀平梨花、さらなる躍進に期待がかかる これからのトレーニングやアイスショーで滑り込んでいくことで、ブラッシュアップされてくる各選手の新シーズンに向けた演技に注目していきたい。

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