2018.11.07

浅田真央以来の快挙。15歳山下真瑚は
世界女王の隣でも「普通」の強心臓

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha photo by Getty Images

 シニアデビューの山下真瑚が、グランプリ(GP)シリーズ第2戦のスケートカナダで堂々の演技を披露して銀メダルに輝いた。GPデビュー戦で日本勢初となる優勝にはわずか0.26点及ばなかったが、浅田真央のデビュー戦(2005年中国杯)と並ぶ総合2位は快挙と言っていい。

スケートカナダでSP、フリーともに自己ベストを更新、2位になった山下真瑚 世界ジュニア選手権で3位になった昨季から急成長を見せている15歳は屈託がない。

「すごく楽しく滑れたので、それが一番よかったと思います。お客さんがたくさんいて、歓声もすごくてびっくりしたけど、人がたくさんいたほうが楽しいかなと思いました」と言うショートプログラム(SP)では、冒頭の3回転ルッツ+3回転トーループの連続ジャンプを鮮やかに決めて、出来栄え点(GOE)で1.77点の加点をもらった。3つのスピンはすべてレベル4と判定されて66.30点の3位発進だった。

 その勢いのまま、最終滑走者となったフリーでもほぼノーミス演技を見せ、冒頭の3回転ルッツからの連続ジャンプを成功させ、プログラム後半のルッツ+トーループの連続3回転ジャンプもきれいに跳んで1.85点のGOE加点がついた。技術点では出場選手中トップの71.67点を叩き出すなど、フリーは136.76点の高得点を出して2位となり、合計203.06点をマークして総合2位に。SP、フリー、合計ともに自己ベストを更新する出来で、久しぶりにGP優勝を遂げた元世界女王のエリザベータ・トゥクタミシェワを追い上げた。

「表彰台に乗せてもらえるなんて思っていなかったので、やっぱりすごくうれしいです。メダルが取れるとは思っていなくて、自分の精一杯がショートでもフリーでも出せたのでうれしいです。でも、もっともっとたくさん直すところがあるなと思いました」