2018.11.06

連続表彰台でも坂本花織は不安顔。ファイナル出場権争いは日露で激戦に

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 11月3日のグランプリ(GP)シリーズ・フィンランド大会の女子フリーを終え、坂本花織は「2位だったらファイナル(出場)も大丈夫だったけど、3位ではちょっと微妙になりましたね。あとはもう祈るだけです」と少し残念そうな表情を見せた。

GPシリーズ2戦連続で表彰台獲得の坂本花織 GPシリーズ初戦のスケートアメリカではショートプログラム(SP)、フリーともノーミスの演技で213.90点を獲得し、宮原知子に次いで2位。坂本は目標であるGPファイナル進出へ向けて好スタートを切った。中1週空けてのフィンランド大会には五輪女王のアリーナ・ザギトワ(ロシア)も出ていたが、他の選手の実績や自己ベストを見れば十分に2位は狙える状況。ここで早々とファイナル進出を確実にするのかと思えた。そして、本人もその気持ちでいたのだ。

 だが落とし穴は大会初日のSPで待っていた。「今日の公式練習の後でステップがレベル4にならない原因を中野(園子)先生から教えてもらい、急遽ステップを変えようと思って、集中が全部ステップの方に行ってしまった。それでジャンプのことが少し抜けてしまったのだと思います」と坂本は言うように、最初の連続ジャンプの予定だった3回転フリップで転倒した。

 そのあとのダブルアクセルは大きさと幅のあるジャンプで決めた坂本。そして、最後のジャンプの3回転ループは「ロンバルディア杯の時は最初のフリップで失敗して、ループにコンビネーションをつけなければと思って失敗していたので、今回は単発でもいいからループをきれいに降りようと考えていた」というようにきれいに跳んだが、その後で無理やりつけた3回転トーループはダウングレードになったうえに転倒してしまった。

 結果は57.26点で7位。だが「2回転倒してこれだけの点数を出してもらえたのはありがたいと思う」と坂本自身が言うように、ザギトワには離されたが2位の白岩優奈には6点強の差で希望は残った。