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連続表彰台でも坂本花織は不安顔。ファイナル出場権争いは日露で激戦に (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 また、ロシア大会ではザギトワの優勝の可能性が高く、彼女以外の有力選手の筆頭はカナダ2位の山下真瑚だ。樋口新葉や1試合のみの出場となるグレイシー・ゴールド(アメリカ)が意地を見せるかどうかだが、もし山下が2位になれば、そこでファイナル進出が決まる。

 残りの枠は最終戦のフランス大会に持ちこされて、カナダ3位のエフゲニア・メドベデワ(ロシア)とフィンランド2位のコンスタンティノワ、さらにNHK杯で3位以内に入っていれば三原と紀平もその競り合いに参加する。

 もしトクタミシェワがNHK杯で3位以内に入り、山下がロシア杯で2位以上になっていれば、残りは2枠。両者ともそれを逃していれば4枠となるが、どちらにしてもロシア人選手と日本人選手の争奪戦になる。

 まずはNHK杯の結果と、次のロシア大会で山下が2位以内に入って初参戦でのファイナル進出をザギトワとともに決めるかどうかが注目だ。どちらにしてもファイナル出場権争いは、ロシア人選手と日本人選手の直接対決の結果次第。坂本のファイナル出場は、本人が言うとおり「祈るしかない」状況になってきた。

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