羽生結弦、今季フリープログラムは憧れの曲を採用して「原点回帰」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 ジャンプのGOE(出来栄え点)の必要性がまだ重要視されていない時代だったが、ジャンプを降りた後の流れや姿勢の美しさに目を見張った。さらには、手の表現を自在に使ったスピンの美しさにも惹かれ、「自分もああいう風に跳びたい。ああいう風に滑りたい」と思った記憶に残っているプログラムだという。

 そんな憧れのプログラムの曲を使うことは、おこがましいことだとずっと思っていたという。だが、平昌五輪後に1カ月間スケートができずにいるときに、使わせてもらいたいと考えた。

 自分が五輪連覇というどうしても達成したかったことをやり遂げた今、勝ち負けとは違う、自分が新たに目指すフィギュアスケートをやり始めるためにも、自らの競技者としての原点になった彼らの曲を使いたいと考えた。

 ふたりには4月のアイスショー、『コンティニューズ・ウィズ・ウイングス』に出演してもらったときに、快諾してもらったという。

 そんな思いが詰まった今シーズンのフリープログラムは、きわめて内容の濃いものになっているようだ。

※ジャンプの構成は4回転ループ、4回転トーループ、3回転ループ、4回転サルコー+3回転トーループ、4回転トーループ+1Eu+3回転サルコー、トリプルアクセル+2回転トーループ、トリプルアクセルを予定

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