2018.05.29

羽生結弦が語る今の状態。
アクセルなど3種は3回転まで跳べるように

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 4月のアイスショー「コンティニューズ・ウィズ・ウィングス」で、ノービス時代からのプログラムを演じた羽生結弦が、再び元気な姿を見せてくれた。

ショー冒頭でトリプルアクセルを跳ぶなど、順調な回復をうかがわせた羽生結弦 4月のショーのあと、いったん本拠地のトロントに戻ってリハビリを続けていたが、今年も昨年に続いて「ファンタジー・オン・アイス」に出演するためにもふたたび日本へ。その開幕となる5月25日の千葉・幕張公演では、ジャンプも入れた演技を披露し、ジャンプを抜いた滑りだった先月の演技と比べて、着実に回復していることを感じさせた。

 羽生がオープニングでいきなりトリプルアクセルをきれいに決めると、満員の観客は大歓声。昨年はシーズンインへ向けてショートプログラム(SP)の『バラード第1番ト短調』を演じていたが、今年はまだそこまでの準備ができていない状態のようだった。

 ハビエル・フェルナンデスやエフゲニー・プルシェンコ、エフゲニア・メドベデワ、テッサ・バーチュ&スコット・モイヤーらが第1部と第2部で2回の演技をするなか、羽生は第2部の大トリとして、昨年からグループとしての活動を再開したケミストリーが歌う『ウィング・オブ・ワーズ』とコラボレーションの演技を見せた。

「ジャンプはまだ練習での種類を制限している状態で、アクセルとトーループ、サルコウをリハビリとして跳んでいる段階です。本当に難しい入り方とか難しい降り方などにはまだ着手できていません。右足首のケガの状態としては、ループとルッツ、フリップと、五輪の時に一番痛みを感じていたジャンプをやらない限りは、痛みが出ない状態です」

 演技後にこう話した羽生だが、公演初日に見せた演技は、少し思い切りできるようになった嬉しさが表に出ているような溌剌(はつらつ)としたものだった。