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「ノーミスが当然」レベルの女子。
宮原、坂本ら4人が表彰台を争う (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha photo by JMPA/Noto Sunao

 左股関節の疲労骨折から昨年11月に復帰。焦らず、じっくりと五輪に照準を合わせてきた全日本女王は、決戦となる23日のフリーに向けてやるべきことに集中していく覚悟を見せた。

坂本花織も自己最高点を更新、SP5位に食い込んだ坂本花織も自己最高点を更新、SP5位に食い込んだ また、第4グループの1番滑走で登場した坂本は、3つのジャンプをすべて基礎点が1.1倍になる後半に組み込む挑戦的な構成を、ほぼ失敗することなく演じきり、1月の四大陸選手権を制したときに記録した71.34点の自己最高を更新する73.18点をマークして、5位に食い込んだ。

「オリンピックの大舞台で自分の滑りができたことが、いま一番嬉しいです。オリンピックには魔物がいると言われるんですけど、その魔物には勝ったかなと思います。試合のたびに出た悪かった点を持ち帰って、それをたくさん練習してまたプラスになった点数が、自己ベストとして出たと思います」

 そう語った坂本は、難易度の高いフリープログラム「アメリ」でさらなる上位を狙う。

 もし、SP1位のザギトワが一気に五輪制覇となれば、女子選手としては、1998年の長野五輪を15歳8カ月で制したタラ・リピンスキー(米国)に次ぐ、15歳9カ月の五輪女王が誕生することになる。 

 果たして勝負の行方はどうなるのか。誰が表彰台に立つことができるのか。23日のフリーは目が離せない戦いとなる。

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