挽回して5位の本田真凜。コーチが諭す「シニアで戦う心構え」はあるか

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 10月28日の午前11時過ぎ(現地時間)から行なわれた、グランプリ(GP)シリーズ・スケートカナダの女子フリー。前日のショートプログラム(SP)ではミスの連鎖から抜け出せず、52.60点で10位という予想外の結果に終わっていた本田真凜は、第1滑走に登場した。

 丁寧に一つひとつの要素をこなした本田は、ほぼノーミスで演技を終えると、両手で何度もガッツポーズ。観客も、スタンディングオベーションで讃えた。

フリーで3位と挽回して5位入賞した本田真凜フリーで3位と挽回して5位入賞した本田真凜「最初から、どんなジャンプを跳ぼうかなというのをずっと考えていて......。今日は本当に守る必要がないと考えていたので、どういう構成がいいのかなと考えていました」

 こう話す本田は、最初の3回転ルッツを危なげなく跳ぶと、次の3回転フリップ+3回転トーループも確実に決め、スピードのあるスピンを披露。後半には3つ目の3回転サルコウの後に連続ジャンプを成功させた。

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