挽回して5位の本田真凜。コーチが諭す「シニアで戦う心構え」はあるか (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 濱田美栄コーチはこう明かす。

「3連続ジャンプをどこにつけようか迷っていたようです。最後のダブルアクセルにつけようかとも考えていたようですが、ダブルアクセルは昨日のショートでパンクしていたこともあったので、早めにつけてしまおうと考えたようです」

 結果的に、後半に入ってすぐのふたつのジャンプ、ダブルアクセル+3回転トーループのセカンドと次の3回転フリップは回転不足を取られたが、SP後の大きな課題だったスピンは3種類ともレベル4を獲得した。

「こっちへ入ってからあまりたくさん練習ができなかったので不安はありましたが、ジャンプも、昨日ダメだったスピンの改善もできたのでよかったと思います」(本田)

 フリーの得点125.64点は、自己ベストには7.77点届かなかったが、結果的にはケイトリン・オズモンド(カナダ)とマリア・ソツコワ(ロシア)に次ぐフリーで3位の得点。合計を178.24点とし、SP10位から合計5位まで上げる健闘を見せた。

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