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「もう痛くない」浅田真央。
奇跡の復活に向けて大技は飛び出すか? (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha  能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 それでも浅田本人は、シーズン前半戦の不甲斐ない結果に落ち込んだという。

「昨季も今季もそうですけど、GPシリーズが終わって、いろんな意味で自分も悩むことがあって、一度は心が折れたりもしました。それでも、いろんなこと考えた上でまたこうして全日本(選手権)に戻ってきました。いまは次の試合を考えるよりは、まず、自分が好きで戻ってきたスケートを大切にして、次の試合というより今回のSPとフリーを演技することだけを考え、全日本に集中したいです」

 目の前の試合で納得のいく演技をすることが、自信を失いつつあるいまの自分には必要不可欠だと考えてのことだろう。この全日本というハードルを越えた先には、平昌五輪に続く新たな道や次なる目標が見えてくることは確かだからだ。

 11月のフランス杯後、1週間の休みをしっかり取ったことで体の痛みが治まり、自分のペースで練習を積み重ねてきたという。

「(痛みは?)大丈夫です。何も治療はしていないですが、GPシリーズが終わってから1週間くらい休んでいたので、それでしっかり治しました。

 いまの調子は、今シーズンの中で一番いい状態で来ているので大丈夫だと思います。やっぱりシーズン前半は、技術も体も気持ちも、すべてが上がってこられなかったですが、いまはいい状態ですべてが上がってきているので、いい状態でいい気持ちを持って(試合に)臨みたいと思います」

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