2016.12.23

「もう痛くない」浅田真央。
奇跡の復活に向けて大技は飛び出すか?

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha  能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 フィギュアスケートの全日本選手権が始まった。22日は本番リンクで公式練習が行なわれ、23日も早朝の練習から力の入った滑りを見せる選手たちの姿が見られた。

 24日にショートプログラム(SP)がある女子シングル。大会2連覇中で、今季もグランプリ(GP)ファイナル2位などの結果を出している宮原知子を筆頭に、GPシリーズでの不振から復調の兆しを見せるベテラン浅田真央、昨年総合2位になったホープ樋口新葉、GP2大会で新しいプログラムを評価してもらえず、今大会から昨季高評価を得たフリー『リバーダンス』に変更する本郷理華、全日本ジュニア女王の坂本花織、昨季の世界ジュニア女王の本田真凜らが、表彰台を目指すことになる。
 
世界選手権の出場権をかけて全日本選手権に挑む浅田真央 ソチ五輪後、1年間の休養から復帰した浅田は、昨季終了後、平昌五輪を最終目標に掲げた。だが今季は、左ひざをはじめ体中のあちこちに痛みが出るなど、万全のコンディションを整えることができないままシーズンに入った。滑り込んで自信と調子をつかむタイプの浅田にとって、思うような練習を積むことができない影響は大きかった。

 今季前半のGP2大会は、初戦のスケートアメリカが6位、2戦目のフランス杯は過去最低の9位と、散々な結果に終わった。原因が滑り込み不足だったことは間違いない。自身の武器であり、代名詞のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は封印せざるを得ず、3回転+3回転の連続ジャンプも跳ばない演技構成では、最初から勝負にならないことは分かっていた。