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「ロシア勢にも対抗できる」宮原知子、
ガッツポーズも練習して世界2位 (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha Enrico Calderoni/アフロスポーツ●写真

 まだ改善点はあると思っていますし、今後プラスアルファしていく部分としては、やっぱり自分の一番の課題はジャンプだと思うので、試合でいつでもきっちり跳べるように頑張りたいです。あとは不安のあるSPをもっとしっかり滑りたいです。自分の演技ができれば表彰台に乗れると思うので、今回の結果は自信につながります。順位は2位ですが、自分のベストが出せたので、それほど悔しさはないです」

 今季前半戦のGP大会での戦いでは、世界の女子フィギュア界を席巻するロシア勢に遅れを取ってしまったかと思われたが、宮原にとって、ロシア勢とも十分に戦えることが分かったのは大きな収穫だったはず。ガッツポーズにしても、シャイな18歳が少しずつ殻を打ち破りつつあることを証明したシーンと言ってもいい。

 そのガッツポーズについては、濱田美栄コーチがこんなエピソードを明かしてくれた。

「フリーはスピードがあって思い切りできたことがよかったですし、ジャンプの質もSPよりよかったです。アップのときからよく体が動いていて、氷も合っていたので、終始安定していたと思います。GP2大会でよくなかったので、ちょっとずつ修正してきて、このファイナルで一番いいものが出せました。

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